マナーとは何でしょうか？
改めて考えると、わからなくなりますよね。
同じような言葉として、ルールやエチケット、
という言葉もあり、違いもわかりにくいです。
しかし、マナーという言葉には、ルールやエチケットという
言葉とは明確に違う意味があります。
それは、「周囲を思いやること」という意味が
含まれているという点です。
今回は、マナーとは改めてどのような意味なのか？
ルールやエチケットといった同じような言葉と何が違うのか？
どのようなシーンでマナーが役に立つのか？
を、考えていきましょう！
マナーという言葉の意味は？
マナーという言葉は英語です。
そのため、日本語では「礼儀」「行儀」などと訳されます。
私たちが生活する上で守った方がいいもの、ということですね。
そして、マナーとは1人では成立しません。
相手あってこそ、マナーという言葉の意味は成立します。
そのため、マナーとは、「周囲を思いやること」という
配慮や思いやりの意味が含まれていると言えるのです。
あなたも間違っている！？マナーとルールの違いとは
ルールとは、簡単に言えば「規則」です。
例えば、学校の校則や、会社の社内規定などがあり、
マナーという言葉よりも「守らなければならない」という意味が
強いものになります。
法律もルールの中に入りますね。
マナーとの違いは、この意味合いの強さです。
ルールというものは、誰であっても、どのような理由があっても、
守らなければなりません。
一方、マナーという言葉にはここまでの強い意味合いはありません。
マナーというものは、守らなくてもいいというものにはなりますが、
周囲が不快な思いや嫌な気分になるというものです。
エチケットとマナーの違いは？
よく、「礼儀」という言葉は「礼儀作法」という言葉で
用いられます。
この「作法」が、まさにエチケットのことです。
マナーとの違いは、相手の対象の広さです。
エチケットは、ある1人だけの相手を不快にさせない作法のことですが、
マナーは、社会の中で周囲を不快にさせない振る舞いのことです。
マナーという言葉は、エチケットという言葉よりも広範囲に
用いられるということですね。
まとめると、マナーという言葉は、
「社会の中で周囲が嫌な思いをしないように、
守った方がいいとされるもの」という意味になります。
では、マナーとはどのようなシーンで用いられるのでしょうか？
一番嫌われる間違った食事のマナーとは
恐らく多くの人が想像するマナーとは、
食事をするときのマナーではないでしょうか。
フランス料理のコースで、ナイフとフォークを持ち、
優雅に食べている姿は、まさにマナーに溢れていますよね。
しかし、日常の食卓にも、マナーは溢れています。
箸の持ち方、「いただきます」などの挨拶、
残さず食べること、咀嚼音を立てないことなど、
様々あります。
どのマナーを挙げても、やはり周囲が不快にならないような
振る舞いばかりですね。
ビジネスにおけるマナーとは？
ビジネスにおいても、マナーは多数存在します。
ビジネスマナー実務検定という資格もありますから、
細かいところまでマナーは大切です。
名刺交換や電話応対、上座・下座、文書作成に
至るまで、種類は豊富です。
これは、先ほど述べたマナーという言葉の意味を考えると、
ビジネスにおけるマナーが何故多いのかがわかります。
マナーとは、「社会の中で周囲が嫌な思いをしないように、
守った方がいいとされるもの」という意味でした。
広範囲の相手に対し用いられるものです。
そのため、多くの人と関わるビジネスにおいて、
たくさんマナーが存在することになるのです。
名刺交換や電話応対は、よく新人研修でありますよね。
何でこんなことするのだろう？と思ってしまうこともありますが、
全ては周囲への思いやりのためなのです。
まとめ
マナーというと、堅苦しくて、難しい作法を
たくさん覚えなければならない、という
イメージを持つ人もいるでしょう。
しかし、マナーとは難しいものではありません。
あくまで、「周囲の人が不快な思いをしないように」するための
ものです。
どのようにしたら周囲の人は不快にならないのか、
どのようなことをしたらお互いに気持ちよく過ごせるのかを
考えればよいのです。
食事やビジネスにおけるマナーも同じです。
覚えることは多少あっても、全て完璧にできればいい、
というものではありません。
作法をただ覚えるというものではなく、
あくまで周囲への配慮ということを忘れてはいけません。
不特定多数の誰かのことを考えることが難しければ、
自分はどうなのかを考えてみてください。
自分は何をされたら不快になったり、
嫌になったりしてしまうのか。
逆に、何をされたら気持ちよく過ごし、また
円滑に関係を築いていけるのか。
いざ自分に置き換えて考えてみると、
マナーというものが少し身近に感じられるのでは
ないでしょうか。
