大豆は生で食べられる?大豆の正しい食べ方を解説!

野菜

畑の肉と言われているくらい、タンパク質が多い大豆。
スーパーでは乾燥大豆や蒸し大豆、大豆の水煮など、様々な状態で
販売されています。
その中でも乾燥大豆は火を通していない生の状態ですが、そもそも大豆は
生で食べても良いものなのでしょうか?

結論をいうと、大豆は生で食べることができません。
大豆には生物毒という、外敵から身を守るために持っている毒が
あるのです。
代表的なものに、「フィチン酸塩」「酵素阻害物質」「ゴイトロゲン」が
あります。

フィチン酸塩は、マグネシウムやカルシウムなどのミネラルを
水で溶けにくくして、腸で吸収する前に破壊してしまいます。

酵素阻害物質は、大豆に含まれている炭水化物やタンパク質を
消化できないようにします。
消化できないことで、バクテリアが腸内で活性化して、機能障害を
起こす恐れがあります。

ゴイトロゲンは、甲状腺機能を阻害して、細胞へ酸素を
送らせないようにします。
これが原因でガンとなる可能性があります。

他にもレクチンやサポニンといったタンパク質も有害な作用をもたらします。
ですが、水に浸したり加熱することでその毒性は弱くなります。

問題は豆乳です。
豆乳を作る過程で、浸した水をそのまま使用しているので、
水に溶けたレクチンなどをそのまま飲んでしまうのです。
ですが、加熱を加えていますし、サポニンやレクチンには
コレステロールを下げる働きがあると言われているので、
飲むならば適量にしましょう。

上記の理由から、大豆を生で食べることが出来ません。
しっかりと火を通してから食べてくださいね。

大豆の戻し方は炊飯器がおすすめ!他の戻し方も紹介!

大豆って戻して茹でるまでかなりの時間がかかるので、面倒な
食材ですよね。

実は炊飯器で簡単に戻せるだけでなく、茹でる工程まで
一緒に出来てしまうんですよ。

それでは作り方を紹介していきます。

材料
・乾燥大豆1カップ
・水3カップ
・5号炊き炊飯器

1.大豆を水洗いします。
2.炊飯器に大豆と水を入れて白米モードで炊けば完成です。

白米モードで炊くと少し硬めに仕上がります。
柔らかめにする場合はおかゆモードで炊いてください。

時間はかかりますが、保温モードで炊く方法もあります。
寝ている間に作れてしまいますよ。
大豆100gに対して水を5合目まで入れて、保温モードで
一晩置いておくだけです。
電気代の節約になるし、朝出来立てを食べられるのが良いですね。

炊飯器以外にも、圧力鍋で作る方法がありますので紹介します。

材料
・乾燥大豆300g
・水9カップ

1.圧力鍋に水5カップを入れて沸騰させます。
2.大豆を水洗いして、圧力鍋に入れて1時間置きます。
3。蓋をあけて水をきります。
4.圧力鍋に水4カップと大豆を入れて、「高圧」にセットして
強火にします。
5.圧力がかかったら弱火にしてそのまま5分間加圧します。
6.蓋が開けられるまで待ち、ザルにこぼしたら完成です。

炊飯器と圧力鍋なら大量に作れますが、少量を作りたいという方は、
電子レンジを使った調理方法がありますので紹介します。

材料
・大豆150g
・重曹小さじ1
・水4カップ

1.大豆は水洗いします。
2.20cmサイズくらいの耐熱ボウルに、水2と1/2カップ、
重曹、大豆を入れて、ふんわりとラップして600Wで10分加熱します。
3.全体をよく混ぜ合わせたら、ぴったりとラップをして真空状態にし、
2時間置きます。
4.ザルにあけて水洗いして、水1と1/2カップを加えてよく混ぜ、
ふんわりとラップして600Wで15分加熱します。
5.よく混ぜ合わせたら、再度ぴったりとラップをして真空状態にします。
6.粗熱が取れたら完成です。

電子レンジでも出来てしまうなんて驚きですね!

炊飯器も圧力鍋も電子レンジも、すべて水戻しする必要がないのは
助かりますね。

大豆のドライパックの保存方法は?

大豆は乾燥されているものだけではなく、水煮やドライパック(蒸し大豆)が
販売されていますよね。
水煮とドライパックは何が違うか知っていますか?

水煮は、大豆を水と塩で煮たもので、ドライパックは、水で戻した大豆を
レトルトパックや缶に詰めて、真空状態にしてから高温の蒸気で
蒸しあげたものになります。
ドライパックの方がホクホクした食感があり、水分で栄養が逃げないので、
旨味や栄養価が高いのが特徴です。

しかもレトルトパウチタイプだと、水煮の期限が2~3か月なのに対して、
ドライパックは1年と長持ちするのです。
そのため、近年ドライパックが注目されています。

ですが、一度開けてしまうと、賞味期限は2日ほどしかもちません。
なるべく早めに食べなければならないのですが、どうしても
余ってしまった場合には冷凍保存することが可能です。

冷凍する場合は、なるべく水気を切ってから、1回分ずつ小分けにして
保管してください。
チルド室で半解凍状態にしてから冷凍するとバラバラになりやすいです。
冷凍すれば最大3か月持ちますが、味は落ちていきますので、
なるべく早めに食べるようにしてくださいね。

解凍する場合は、冷蔵庫で自然解凍するか、電子レンジで解凍してください。。

まとめ

大豆はタンパク質などの栄養価が非常に高く、昔から日本人に
慕われてきた食べ物です。
茹でたり蒸したり色々な調理方法がありますが、生で食べるのは
非常に危険です。
植物は生物毒を持っているため、人間が熱を加えることで
その毒性を弱めているのです。

実際2006年に、白いんげん豆を熱で加えるのが甘かったために
食中毒事件が起きてしまっています。
当たり前に料理して食べていますが、実は危険と隣り合わせだったり
するんですね。

ですが、調理方法さえ分かっていれば安心して食べることが
出来ます。
大豆の毒性があるということは、それだけ栄養価も高いと
いうことです。
少しでも長く健康でいるために、日々の料理に取り入れて
いきましょう。

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