付き合っている時のように仲の良い夫婦だったのに、子どもが生まれたら仲が悪くなる夫婦は少なくありません。
あなたは、ご主人と「育児をきっかけに仲が悪くなった」という経験はありませんか?
「育児をきっかけに仲が悪くなる夫婦」の理由は「親としての自覚の差」です。
つまり、夫の「父親としての自覚」と妻の「母親としての自覚」におおきな差がうまれてしまうことが原因。
妊娠発覚から出産までの期間は一般的に約10カ月といわれています。
この10カ月の間、胎児が母親のお腹のなかにいることで女性は体感的に赤ちゃんの存在を体感します。つまり。「母親の自覚」がうまれるのです。
それに比べ、父親はどうか。
父親はこの10カ月の間に自分の身体のなかでの変化も子どもの存在も自身の身体で感じることはできません。
そのため、出産でいざ子どもが目の前にうまれてきても視覚では感じることができるものの自身の体験ではまったく父親としての自覚がない状態。
そこから育児が始まるとどうなるか。
妻は母親の自覚があるのに、夫の父親の自覚がないのです。
つまり妻は夫に対して育児に対する大きな差を感じてしまいそこで気持ちが冷めてしまう・・ということです。
妻の夫に冷めてしまう姿
- 夫だけ子どもがうまれても生活習慣を変えようとせず飲み会があったり、週末はゴルフと いった自分の娯楽優先の姿。
- 育児は「自分に余裕があるときだけ「おむつ変えようか?」という様子で子育てに対する 考え方が「お手伝い気分」な姿。
これでは夫婦仲は悪くなるばかり・・。
このような夫婦生活をできることならば送りたくないですよね。
では仲良く夫婦で育児をするのはどうしたらよいか。
安心してください。
改善策があります。
これは夫婦の親としての自覚の差があることが大きな原因。
そのため、「夫婦の親としての自覚の差」をなくせば良いのです。
つまり、逆転の発想をしてみましょう。
妻の妊娠中の行動からみる育児に協力的な夫の特徴とは?
世の中には仲良く育児をしている夫婦もいれば育児で仲が悪くなってしまう夫婦もいます。
その違いは妻の妊娠中も夫は「父としての自覚を育てているかどうか」です。
上記でお伝えしたようにご主人には父親としての自覚はすぐにはできません。
これはもちろんご主人のせいではありません。
男性は子どもを産むことができませんから。
つまり、妊娠中、普通に今までと変わらない毎日を過ごしていては父親としての自覚はそこからうまれないとのです。
しかし、育児に協力的な夫は父親としての自覚を育てています。
なぜなら父親としての情報を集めるための「行動」をおこしているのです。
具体的には以下のような行動がいえます。
- おなじ経験をしたともだちに出産時の話を聞いてみる。
- 出産時で疲れた妻はどのような状態になるのか想像してみる。
- 妻へのフォロ-やうまれたての子どもの対応を調べる。
- 出産後、女性の身体や心にどのような変化が起こるのかを知る。
- 父親参観に参加する。
(妊娠中、妻が身体にどんな負担が出てくるのか体験・新生児のおむつのかえかたやお風呂 の入れ方を体験等) - お腹の赤ちゃんに毎日話しかける。
男性はお腹のなかで赤ちゃんを体感することはできません。
しかし、自分から歩み寄る行動をすることはいくらでも出来ます。
目の前にこどもの形はなくとも、目の前に妻や妻のお腹のなかには赤ちゃんがいます。
ぜひ、赤ちゃんにも奥さんにも常に優しさと「自分が父親」ということを伝えてみてください。
お腹にむけて「パパだよ」等声にだすことで自然と妻やお腹のなかの子どもは、あなたもしくはこの声のあなたは「父親」だと認識します。
もちろん数回ではありません。
毎日の習慣としてくりかえすことによりそういった認識になっていくのです。
そしてなにより行動をおこしているあなた自身にもあなたが呼びかけていることになります。
そういった行動は奥さんの安心感へとつながります。
お腹の中に赤ちゃんのいり妻と父ではどうしても体感の面では「親としての自覚」は夫の方が怠ります。
しかし、そういった行動の繰り返しによりいざ子どもが生まれた時、妻は「父親となったあなた」をしっかりと認めて頼っていますよ。
そういった奥さんからの期待や信頼もさらにあなたを父親として男として成長させてくれるでしょう。
するとあなたのさらなる成長や「家庭をもつことの幸せ」へと強く繋がります。
そして父親への信頼は奥さんから子どもへ伝えていきます。
すると母の心の安心はへその緒でつながった子どもへと自然に伝わっていくのです。
その結果、子どもは父からの大きな安心感を感じていきます。
育児における夫婦のすれ違いの真実…これは知っておくべきです!
妊娠中に夫が父親の自覚を育てられるか育てられないかで今後の夫婦関係は大きく変わっていくでしょう。
育児における夫婦のすれ違いが起こるのです。
もちろん、父親の自覚は妊娠中ではなく出産後でもできるからその時にやれば良いのでは・・という方もいるかもしれません。
しかし、ここで知っておいて欲しいのは奥さんは「産後クライシス」になっているということ。
産後クライシスというのは、女性ホルモンの乱れで心が乱れて怒りっぽかったりささいなことでイライラしてしまうという症状のこと。
産後は人により乱れ具合は大きくも小さくも個人差がありますが必ずと言ってよいほど女性の身体にはこの症状が出てきます。
つまり出産というのは女性にとって自分の身を削っての命がけの行為ということですね。
そのため、産後のボロボロな状態から子どもを育てるためには率先力が必要。
ここまで想像していただけたらあなたは気づくかもしれません。
そのときまでに「父親の自覚」や「妻への子育ての安心感」を伝えていないと率先力どころではないということを。
このときに0からのスタ-トでは妻からのあなたへの安心感も期待感もなくなりそのうち頼りにされなくなるでしょう。
奥さんは体調が落ち着くまでは、自分の身体やホルモンの状態を自分で操作することができません。
そんな余裕のない状態では誰でも人間は自分でいっぱいいっぱいになってしまいますよね。
すると率先力やましてや期待感も信頼感も築こうとしなかったあなたは妻からはまったく期待されないでしょう。
そして奥さんの中からあなたの存在はいつしか消えて全て奥さんが自分でやっていくのです。
なぜなら、人に教えるよりも自分でやってしまった方がなによりはやいのですから。
もはや、子育てがその状態になってしまったらあなたの「父親」としての威厳はまったくなく子どももなつくまでに長い時間が必要になってしまいます。
まとめ
いかがでしたか?
「育児をきっかけに仲が悪くなる夫婦」の理由はお分かりいただけましたか?
「育児をきっかけに仲が悪くなる夫婦」の理由は「親としての自覚の差」です。
こどもは奥さんひとりだけで育てるのではなく夫婦2人で育てるもの。
女性は妊娠すると身体に痛みや食欲不振・吐き気といったつわり等今までとは違った身体の変化が次々とでてきます。このような変化からも身体にもうひとつの命が生まれている・・という「母親の自覚」がうまれていきます。
逆に夫はその痛みを感じることは出来ません。
といえど全て妻任せにして良いわけではありません。
あなたに出来ることからはじめていきましょう。
妻が「母親の自覚」を得る妊娠期の10カ月の間にあなたは「父親の自覚」を得る行動を同時進行していくのです。
「父親の自覚」を育てていきましょう。
それは、妻や生まれてくる子どものためはもちろんのことあなた自身の自分のためでもありますよ。
夫婦それぞれの自覚方法は異なりますが、目指している目標は同じ。
幸せな家庭を築くことに妻の自覚も夫の自覚もつながっています。
あなたのご家族みなさんが育児によりさらに幸せな毎日をすごせますように。
なにか参考になれたら嬉しいです。